キャラバンを終え

小西さんからのラストメッセージです。


本日をもって、1ヶ月におよぶキャラバンが終了しました。

実際に現地を訪れ、同じ空気を吸い、同じ時間をともにさせていただき、顔を見て目を見てお話させていただき、身体全体であそび・・・そこから、言葉に置き換えることができないくらいの多くのことを感じたキャラバンでもありました。

そのなかに身をおくことで肌身で感じた現実や課題も数多くありました。

被災地と括ることができない、その場所その場所が直面している状況があるということ、

被災者と括ることができない、そこに暮らされているお一人お一人がおられるということ、

その時々で刻々と変化していく現地のニーズをいかに汲み取れるかということ、

おしつけの支援になっていないかということを私(支援者)自身が常に顧みることができているかということ、

なにかをする(目に見える結果を出す)ということだけが支援ではないということ、

仲間がいるということや応援しているということ、人と人が出会い寄り添うなかから初めて築かれていくものがあるということ・・・

 

一日一日が、かけがえのない出会いの毎日でした。

 

多くのことを抱えながらも確かにあった子ども達の笑顔…

ご自身も被災されながらも、子ども達やご家族、そしてその地域の方々に体当たりで向き合っておられる先生方…

訪れた先々のあたたかな雰囲気から、逆に元気をいただいたように感じます。

 

語弊があるかもしれませんが、どのような状況下においても、私たちが日ごろから行っている活動の延長線上にあるということを実感したキャラバンでもありました。

目の前にいる一人ひとりとどのように向き合うのか、地域との連携、内外問わずさまざまな社会資源とのネットワーク、仲間たちとの連帯…

そこには「人」がいて、「人と人」とのつながりあいが何よりも大切であるということに、改めて気づかされました。

 

最後になりましたが、

訪れた先々で、あたたかく迎え入れてくださった皆さまに感謝申し上げます。京都に帰った後も忘れません!

 

さいごのさいごではありますが、

キャラバンに合流くださり同じ時間をともにさせていただいた心強い児童館・児童クラブの仲間達、

本当にステキな「あそびキット」をお送りくださった皆さま、

ブログを読んで応援くださっていた皆さま、

24時間体制で支えてくださった育成財団事務局の皆さま、

1ヶ月もの長期間、キャラバンに送り出してくれた職場の仲間達、ご利用者やそのご家族の皆さま、

そして、妻と2人の子ども達・・・

 

皆さまの支えなくして、今日を迎えることはできませんでした。

本当にありがとうございました。

 

これからも、皆さまとともにMYキャラバンは続きます!!

(社会福祉法人西陣会 西陣児童館 小西秀和)