児童劇巡回事業

*平成26年度で終了しました

児童期は感受性を豊かに育む重要な時期です。児童劇巡回事業は、子どもたちに優良な劇に直接触れる機会を提供し、心の成長を促すことを目的として、昭和62年より厚生省(現厚生労働省)からの委託事業として始まりました。
本事業は、原則として児童館を会場としています。普段子どもたちが元気に遊んでいる児童館のプレイルームを一日だけ劇場に変身させるのです。本物の劇を間近に観るだけでなく、劇に触れ、時には劇に参加することにより、子ども一人ひとりが想像をふくらませ、劇の世界で十分にあそぶことを可能にするためです。
また、子ども実行委員会を設けるなど、子どもたちに積極的にPR活動や準備に関わらせることで、劇団を迎える日までの児童館活動を盛り上げていくことも可能です。児童館の工夫しだいでは、様々な広がりを持った事業となります。
みなさんの児童館でも上手に活用して、楽しく意義深い事業となることを願っています。

平成22年度 実績

児童劇巡回事業での子ども達の取り組み

児童劇巡回事業では、単に児童館・児童クラブが劇団を迎え入れて観劇するというだけでなく、上演に至るまでの準備活動や当日の運営も「遊び」として子ども達が取り組むことをお奨めしています。子ども達自身が準備活動や当日の運営に関わって、劇の上演を実現するという体験は、「友だちと協力して成し遂げること」「成功させることの難しさ」といった、観劇とは違った何かを子どもたちの中に残すことでしょう。

実行委員会大活躍 実行委員会編

劇団の上演が決定したことをきっかけに「子ども実行委員会」が結成され、その活動により、上演があったかい雰囲気の児童館・児童クラブならではの事業になった成功事例がたくさんあります。上演が決定したので、子どもによる実行委員会メンバーを募集しました。集まった子ども達で話し合いをし、「劇の上演を成功させるためにはどんな役割があったらいいか」などについて話し合いをして、役割分担をしました。宣伝係(ポスターやチラシの作成、近所に貼ってもらうための交渉)、会場係(看板の作成、会場の飾りつけ、チケットもぎり、お客様整理)、プレゼント係(劇団員へのプレゼント作成)、司会(当日の司会進行)などの意見が出ました。作業は子どもたちに無理がない範囲で、放課後に集まっての作業となりました。職員は、活動が行き詰った時や、アイディアを求められた時に助言をし、全体がうまく進行しているかを見守る役割に徹します。いろいろな困難もありましたが当日の上演は大成功、実行委員会に関わった子ども達はその後の児童館活動にも積極的に関わってくれるようになりました。

自分たちでもやってみたよ! ワークショップ編

  • あらかじめ劇団から送られた、人形制作の材料や資料をもとに、人形をつくったり、台本をつくったりして、楽しみました。下見の時には劇団の方から指導を受けて、当日創作劇を発表することができました。
  • ステージからの問いかけに、元気に返事をする子どもたちが多く、ステージと観客が一体になっていました。ダンスレッスンは、みんなが楽しんで身体全体で表現していました。ラストではステージにたくさんの子どもたちが上がり、歓声と笑顔が溢れていました。

児童劇巡回事業の醍醐味 ~参加劇団から~

  • 日々報じられるニュースの中に、親子・兄弟間の殺傷事件が増えています。日本の国はいったいどうなるのかと不安に駆られます。親子で観劇をして、心豊かな感動体験を味わう余裕などない家庭も増えていることでしょう。そんな社会状況の中で、続けられている「児童劇巡回事業」は、本当に大事にしていきたい事業です。
  • 巡回事業に初めて取り組み、不安を抱えていた児童館も終了後の反応は皆さん「取り組んでよかった」と「また観たい」という感想です。これからもいろんな児童館で公演していきたいです。
  • どの児童館も公演を心待ちにしてくださっている、温かさを感じます。子どもスタッフたちも、地域のボランティアも協力して公演を盛り上げていて、日常の活動の熱心さをとても感じます。後日になっても、感想文や写真を送ってくださるなど、児童館・児童クラブで公演する醍醐味です。